色についてもっと知りたい、深く学んでみたいという方へ。色彩関連の書籍をまとめた図書館的なページを作成しました。
色彩検定やパーソナルカラー検定等の資格取得を目指すための公式テキストから、配色・デザイン、色彩心理、色の文化や歴史まで、色の知識を広げるための個人的なおすすめ書籍を厳選して紹介します。「色の効果を学びたい」「暮らしや仕事に色の知識を活かしたい」などお考えでしたら、参考になれば幸いです。
色彩資格の公式テキストまとめ

「色の資格取得にチャレンジしよう!」と決意を抱いたなら、次にすべきはテキストの用意です。色の資格と一口に言っても、いま日本ではいくつもの民間団体が色に関する資格試験を主催しています。(具体的には色の資格一覧も参照ください)各団体は級/グレードごとに公式テキストを発行していて、3級/初級のテキストから順番に読み進めることで色の知識を包括的に習得できます。
色彩検定もパーソナルカラーの試験も、3級や2級は公式テキストを読みながら問題集を解くだけで比較的簡単に、独学で合格できます。1級の試験では実践的な知識や技術を求められるようになるのですが、知識の習得はテキストの熟読で十分。テキスト内容を人に説明できるほど繰り返し読み、色見本を使って何度も配色を練習すれば、ゼロから1年以内に1級の合格も狙えます。
各資格のテキストは以下をクリックしてください。
これらの資格の公式テキストは読み応えがあり、資格を取るかどうか関係なく日々の暮らしに役立つ色の知識を十分に学べます。
学習法の参考というか、テキストを読むときのコツを1つお伝えしますね。私が資格の勉強を始めた際は、1級まで取得するつもりだったので、3級、2級、1級のテキストをまとめて購入し、まず3冊を通読しました。知識がないうちは途中から何が書いてあるのかさっぱり分からなくなるのですが、きっちり覚えながら進めるというより情報の断片を頭に残すようなイメージでザッと流し読みして目を通しておき、それから3級のテキストの熟読をスタートしました。
テキストは、「情報を習得する、中身を理解する」ための道具です。小説のような物語を味わうものではないので、順に読む必要はありません。前から読まないと理解できない項目もありますし、専門用語がたくさん出てくるので大変ですが、わからないところがあっても気にせず読み切りましょう。ただし、目次はちゃんと読んでください。読み始める前に「このテキストに何が書いてあるのか?」と全体像をつかみ、頭のなかに枠組みを展開しましょう。それから内容に触れ、最後に理解しながらゆっくり読む、という読み方によって、限られた時間でも効率的に知識を習得できます。
音読も効果的。目と耳からダブルで頭に入ってきます。さらに、スマホで録音して自分で聴いてみてください。自分の声と読み方にウンザリするかもしれませんが…、録音しておくとテキストが手元にない移動中やスキマ時間でも手軽に勉強できます。
あと、色の資格学習において、配色カードは必ず使用します。特に配色カード199aは必須です。
色に関するおすすめ書籍一覧

以下は、私が読んだ色に関する書籍のなかから選んだオススメの数冊です。目や脳に関する生理学、物理学・化学等の専門書は除外し、カジュアルに読めるものを中心にピックアップしています。
光学
アイザック・ニュートン (著), 島尾 永康 (翻訳)
色彩論
J.W.V. ゲーテ (著), 木村 直司 (翻訳)
世界で一番美しい色彩図鑑
ジョアン エクスタット (著), アリエル エクスタット (著), 赤尾 秀子 (翻訳)
色彩の博物事典: 世界の歴史、文化、宗教、アートを色で読み解く
城 一夫 (著)
カラーコーディネーターのための色彩心理入門
近江源太郎 (著), 日本色彩研究所 (著)
色の力 消費行動から性的欲求まで、人を動かす色の使い方
ジャン=ガブリエル・コース (著), 吉田 良子 (翻訳)
時代別 日本の配色事典
城 一夫 (著)
美しい日本の伝統色
濱田 信義 (編集), 青人社 (その他), 谷平 理映子(SPICE design) (その他), & 1 その他
着物と日本の色
弓岡 勝美 (著)
見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色
ingectar-e (著)
配色の教科書-歴史上の学者・アーティストに学ぶ「美しい配色」のしくみ-
色彩文化研究会 (著), 城 一夫 (監修)
イメージを色で表現できる 配色デザイン事典
mashroom design (著)
クロマトピア―色の世界― 写真で巡る色彩と顔料の歴史
デヴィッド・コールズ (著), エイドリアン・ランダー (写真), & 1 その他
色彩:色材の文化史 (知の再発見双書 132)
フランソワ ドラマール (著), ベルナール ギノー (著), ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)
The Secret Lives of Color
Kassia St. Clair (著) *英語
ニュートンの『光学』とゲーテの『色彩論』は近年の色彩研究の原典と呼べる書籍です。エクスタット夫妻の『世界で一番美しい色彩図鑑』は、写真やイラスト入りで、まるで旅するように色と地球と世界の文化について触れることができます。城一夫氏の『色彩の博物事典』も同様です。また、同氏の『時代別 日本の配色事典』は日本史を色彩の観点から追いかけることができ、日本文化についてさまざまな再発見と気づきを得られます。
近江源太郎氏の『カラーコーディネーターのための色彩心理入門』は数多くの実験・統計データで色のもたらす作用について学ぶことができます。ジャン=ガブリエル・コース氏による『色の力』は、世界各国の科学者の実験データを引用しながら、色の働きを説明しています。フランス人の独特の言い回しを日本語訳しているので、ところどころ不思議な感覚になりますが、日常に役立つヒントが満載です。
『見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色』や『イメージを色で表現できる 配色デザイン事典』はとても実用的な色彩本です。センス良い配色の基本が学べ、さまざまなイメージに沿ったカラーパレットを参照でき、デザイン活動にすぐに活かせます。
『クロマトピア』『色彩:色材の文化史』は、顔料・染料についての書籍です。人間が自然から染色のための素材を発見し、利用し、それが権威や政治とどう結びついてきたのか。やがて人口顔料や染料を生み出し、色彩の取り扱いがどのように変化してきたのか。両方とも、色が人類の文化発展に密接に結びついていることがわかるおもしろい書籍です。
英語の書籍ですが、Kassia St. Clair氏の『The Secret Lives of Color』は、70色以上の英語の色名と、その色の特徴や物語を知ることができます。装丁も美しく、ロンドンの書店みつけて思わず購入しました。Amazonでも手に入りますから、ご興味があればチェックしてみてください。
着物や鎧兜に関する色彩について書かれた50年~100年前の古書や、英語や他の言語による現地文化についての書籍にも、いくつかおもしろいものがあります。それらも随時、別のページにてご紹介しますね。「色を学んでみよう!」「何かおもしろい本はないかな?」と思った時はいつでも、このページをお使いください。